今回は越谷市リハビリテーション連絡協議会主催介護予防リーダー養成講座に関してご紹介させていただきます。
当院では地域に根差したリハビリテーションを目標に周辺病院及び施設と協力し、自治体主導のもと、介護予防リーダーの養成に積極的に参加しています。近年の地域包括ケアシステムでは、自発的に生活課題を解決する「自助」、地域の住民や非営利団体によるボランティア活動など、お互いが助け合う「互助」、社会保険制度や介護保険など制度化された「共助」、高齢者福祉授業や生活保護などの「公助」が重要だとされています。
介護予防リーダー養成には「互助」の観点のもと、地域住民主体による継続的な運動機能向上の場を提供することや、体力の向上だけではなく地域を活性化する通いの場をつくりだすという目標があります。
現在は、地域の住民の方にむけて、実践する運動内容をロールプレイを繰り返して習得していただいています。また、運動療法によるリスクの管理、リハビリテーションに関わるものであれば誰もが知っている過負荷の原理・特異性の原理・可逆性の原理の説明、運動療法の評価法であるTUGや立ち上がりテストなどのカリキュラムを実施しています。最終的には医療従事者が介入せずとも地域住民のみでロコモ予防、閉じこもり予防などを実施できる循環型システムを構成したいと考え、市とともに連携して課題に取り組んでいます。