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苑田第一病院 作業療法部門

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こんにちは!苑田第一病院の作業療法士、清水です!

当院にリハビリテーション部では苑田会グループのなかで、救急病院における急性期リハビリテーションの役割を担っております。

脳外科、外科、循環器科、整形外科、内科における術後や入院後の早期離床,早期ADLの確立と社会復帰のため日々病棟を奔走しております。

『急性期でのリハビリテーションでOTの強みが生かせるのかな』

『OTとしてどんなことができるだろう』

当の私も臨床に立ってみるまで、そして臨床経験を経てきてもなお『作業療法とは』という哲学的な問いに頭を悩ませることもありましたし、今でもあります、奥が深く、自己研鑽の醍醐味かなと常々感じます。なにせ作業療法とはできることがたくさんあるからです。これからはどんどん学校や企業などといった医療以外での活躍の場も期待できる職業だと考えます。

というわけで今回は、当院で展開していく作業療法の臨床についての動向をご紹介致します!

①”現病歴のすぐそこから患者様へのADL→QOL向上のサポートが始めることができる!”

当院は足立区内の同法人グループ病院におけるいわば、【玄関】。救急処置室で診断を受け翌日にはリハビリテーションの介入が始まります。急性期病院で働く一番の強みは、全身状態のアセスメントの力がつけられることと思います。当院にはHCUフロアがあり重傷かつ緊急性の高い処置と並行してリハビリテーションを実施することもよくあります。新人時代には必ず先輩セラピストの指導の下安心して力をつけて行くことが可能です!
脳卒中や心疾患、さまざまなリスクの環境下、さまざまな処置が施されているなかで適切な全身状態のアセスメント能力が必要とされてきます。回復期、訪問等の病期に興味がある、または経験されてきた方も一度通ってみるべき分野と考えます!

②”脳卒中後の高次脳機能障害評価の充実”
当院の作業療法オーダーの大半はやはり脳卒中後の患者様。中でも急性期症状として有名な注意障害や半側空間無視、失語や失行、遂行機能障害等著明に現れ、社会復帰か回復期病棟への転院等判断をスムーズに余儀なくされます。
当院では比較的珍しく『遂行機能障害評価バッテリーBADS』『リバーミード行動記憶検査』等検査キットも数年前に導入しその判断に役立ててきました。
そして今年度『注意機能評価スケールCAT/CAS』追加させていただき注意障害の評価の定量化をしていきます。

③”急性期でも集団療法!”
現在は新型コロナウイルス感染予防の観点から、3密を避け自粛中ですが、従来まで週2日間作業療法室に集まってアクティビティやレクリエーションを患者様方と輪になって行ってきました。また夏祭りやクリスマスなど季節のイベントも、病棟を巻き込んで作業療法部門が企画、運営してきました。
急性期という現状や病状を理解しきれない方々の心のケアや季節感を感じてもらうための貴重な時間に毎度なっておられ、「覚醒を促さなきゃいけない意識障害の遷延」「生活リズムを構築しないといけないため他者と自己を感じられるような刺激」に一役買っております。

少人数で運営している作業療法部門で共に『作業療法』のスキルアップをしていきましょう!

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