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第51回日本理学療法学術大会報告

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伊勢志摩サミットが開催され,オバマ大統領が広島を訪問した頃,第51回日本理学療法学術大会が北海道札幌市で開催されました(2016年5月27-29日).
苑田会リハビリテーション科では以下の15演題を発表してきました.
今学会では例年よりも参加者からの質問が多く,各演題に対して活発な議論がされていたと思います.日常業務の中ではなかなか考えない,「理学療法学のアイデンティティ」(大会テーマ)について,多くの講演が企画されており,充実した学会となりました.

JPTA1 JPTA2

発表演題は以下の通りになります.

口述発表
1. 脊椎固定術後患者の硬性コルセット着用の有無における立ち上がり動作解析~三次元動作解析装置を用いての各関節運動の変化量に関する検討~(苑田リハビリテーション病院 伊藤)
2. 脳卒中片麻痺患者の片側坐骨支持能力の特性~Trunk Righting Testからみた麻痺側と非麻痺側機能,能力の違い~(苑田リハビリテーション病院 澤)
3. 脊髄刺激療法により運動機能の改善を認めた視床痛の症例(苑田第一病院 勝又)
4. 一側の上肢振り子運動による外乱刺激が体幹の姿勢制御に及ぼす影響 第2報~左上肢振り子運動と右上肢振り子運動の比較~(苑田第二病院 西田)
5. 脊椎矯正固定術後患者の早期自宅退院に関与する術前因子の検討(苑田第三病院 朝重)
6. 人工股関節全置換術患者における術後3か月の患者立脚型アウトカムを予測する術前因子の検討-Classification and regression trees法による解析(苑田会人工関節センター病院 田澤)

ポスター発表
1. 脳卒中片麻痺者の階段動作自立に影響を及ぼす階段降段時の関節運動の分析~三次元動作解析装置を用いての検討~(苑田リハビリテーション病院 石井)
2. 脳卒中片麻痺患者の歩行自立度に影響を及ぼす歩行中の関節運動の分析~各相における三次元動作解析装置を用いての検討~(苑田リハビリテーション病院 佐瀬)
3. 脳血管障害患者における映像傾斜と体外離脱体験が垂直認知能力に及ぼす影響(竹ノ塚脳神経リハビリテーション病院 中村)
4. 急性期脳卒中患者におけるNIHSSスコアと転帰先の関連,導入に向けた検討(苑田第一病院 山部)
5. 異なる上肢PNFパターンが対側ヒラメ筋H波に及ぼす影響(苑田第二病院 白谷)
6. 端座位における靴下着脱動作時の腰椎屈曲角度と各関節可動域の関連~脊椎固定術後患者を想定した健常者に対する三次元動作解析装置による分析~(苑田第三病院 吉川)
7. 脊椎疾患術後患者が隣接椎間障害に至る因子の検討(苑田第三病院 江森)
8. 人工膝関節再置換術患者の患者立脚型アウトカムに影響を与える因子の検討(苑田会人工関節センター病院 古谷)
9. 人工膝関節置換 術後早期に歩行機能が術前よりも改善する症例の身体的・精神的機能の特徴と自主的病棟歩行練習の実施頻度(苑田会人工関節センター病院 諸澄)

来年度,第52回大会の演題登録に向けて,気持ち新たに頑張っていきます.

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