苑田第三病院リハビリ科
運動器・心大血管を中心としたリハビリテーションを提供しています

当院は2005年に開院し、地域に根差した医療を提供している病院です。東京脊椎脊髄病センターを併設しており、脊椎脊髄疾患の患者様に対する治療も行っています。さらに、足立区では2つ目の施設となる心臓リハビリテーション部門を開設し、心疾患患者様に対する治療にも力を入れています。リハビリ科では、主に脊椎の手術をされた患者様や心大血管疾患の患者様のリハビリテーションを実施しています。退院に向けて、日常生活における動作指導や患者様の状態に合わせた個別の運動プログラムを立案し、提供します。また退院後も継続したリハビリが実施できるよう外来リハビリも充実しております。スタッフは9人と少人数ですが、患者様1人1人に対してゆっくり話を聞き、丁寧に対応し、その人に合ったオーダーメイドのリハビリを提供しています。

脊椎手術後のリハビリテーション

当院は東京脊椎脊髄病センターを併設しているため、脊椎の手術目的に入院される患者様が多いです。リハビリ科では、術前の評価や術後翌日からの入院リハビリテーション・退院時指導に加えて、外来リハビリテーション・リハビリテーション定期評価など、退院後の長期的なフォローアップも行っています。

<術後早期からのリハビリテーション>

脊椎手術を行った患者様は、手術内容・患者様の状態に合わせて手術翌日から離床を促し、リハビリテーションが開始されます。早期リハビリテーションを施行する際は、手術による傷の状況・全身状態など安全管理に十分配慮して行われます。

so003_01
<装具の処方>

医師の指示のもとコルセットなど装具の処方を行っています。手術内容、患者様の状態に応じて日常生活においても装具を装着して頂きます。リハビリテーション施行時に関しても装具を着用して実施する場合もあります。

so3_03
<病棟との連携>

急性期の患者様が多いため、日々の患者様の状態や今後の方向性について医師、看護師やその他病棟スタッフと連携を密に行っています。各部署とのコミュニ ケーション行うことでより円滑なリハビリテーションの提供を可能にしています。

外来リハビリテーション>

退院後も継続してリハビリテーションが行えるように、外来でのリハビリテーションも行っています。外来リハビリテーションは手術後の患者様以外でも受ける事が可能です。患者様に合ったオーダーメイドのリハビリテーションを完全予約制にて提供します。まずは、整形外科の診察をお受けください。

<理学療法士による外来評価

医師の外来診察日に、理学療法士が診察室に常駐し、定期評価やホームエクササイズの指導、日常生活で必要な動作指導を行っています。

 

 

腰曲がりでお困りの方々に特化したリハビリテーション

高齢社会になり、変性後弯症(いわゆる腰曲がり)の発症率は増加してきており、現在では高齢者のおよそ50%にみられると言われています。腰曲がりが進行すると、腰が痛い、胃がムカムカする、疲れやすい、起き上がりや歩行、階段の昇り降りが辛い、体が硬い、歩くときにふらつく、転倒・骨折・死亡リスクが上昇するなどの報告がされています。近年、腰曲がりに対するリハビリの研究がなされており、リハビリの効果として、疼痛の軽減、筋力・柔軟性の改善、日常生活動作の改善を認めています。

<柔軟性運動>

特に体を反る柔軟性が重要です。患者様一人一人の柔軟性に合わせて、タオルや壁を使用して柔軟性運動を行います。

<筋力強化運動>

特に背筋が重要です。背筋は、疼痛、腰曲がりの程度に深く関与しており、筋力がない人ほど状態が悪化してしまいます。

<動作指導>

起き上がり、歩行器の使い方など生活動作を指導します。間違った起き上がり方や患者様に合わない歩行器の使用などは、疼痛や腰曲がりの進行に影響を与えます。

 

腰が曲がってきた、腰が痛い、歩行、階段の昇り降りが辛くなってきた、趣味や余暇活動が出来なくなってきた、転びやすくなってきたなどの症状がある方は、苑田第三病院までお問い合わせ下さい。

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションは、「生活の質向上・生命予後の延長」が目標で、入院中だけでなく退院後の継続したリハビリテーションが重要です。外来心臓リハビリテーションを行うことで「体力の向上」「再発率低下」「死亡率低下」が期待できますが、現状、実施できる施設が少ないです。当院では入院から外来まで一貫した心臓リハビリテーションを提供しています。当科では、心肺運動負荷試験(CPX)による運動処方に基づき安全で効果的な運動を指導します。さらに、心臓リハビリテーション部門は医師・看護師・管理栄養士・薬剤師などの職種が関わり、患者様一人一人に合わせた医療を提供しています。

<心肺運動負荷試験(CPX)>

運動量は負荷が強すぎても軽すぎても十分な効果は期待できません。当院ではCPX(自転車エルゴメーターこぎながら血圧、心電図、呼気ガスを計測)により得られた検査結果から、一人一人に合った運動処方を提供しています。客観的なデータから得られる運動処方により、安全で効果的な運動効果が得られます。

<運動療法>

CPXの結果に基づいて、有酸素運動(自転車エルゴメーター、トレッドミル)を行います。適切な運動量により運動耐容向上、再発予防、ストレス軽減などが期待できます。重錘やセラバンドなどを 使用し自宅でもできる筋力トレーニングを提供しています。

<運動中のモニタリング>

心電図モニターを導入し、運動中に心臓の電気活動を適宜モニタリングしています。心電図モニタリングを行うことで安全な運動療法を提供するとともに、運動中の注意点を患者様一人一人にアドバイスしています。

<包括的リハビリテーション>

心臓病を患った患者様には体力の回復、生活習慣の見直し、血圧・体重自己管理が重要です。心臓リハビリテーションでは患者様および御家族様に、運動療法・生活指導・食事指導・栄養指導・薬剤指導を専門的に行っています。

<病棟との連携>       

スタッフ間で患者様一人一人に合わせた介入方法を検討しています。

 

リハビリテーションを実施している主な疾患
整形外科 循環器 内科・脳外科
・腰部脊柱管狭窄症 ・頸椎症 ・急性心筋梗塞 ・脳梗塞
・腰椎変性すべり症 ・頸椎椎間板ヘルニア ・狭心症 ・脳出血
・腰椎椎間板ヘルニア ・変形性膝関節症 ・弁膜症 ・くも膜下出血
・脊椎圧迫骨折 ・変形性股関節症 ・急性心不全 ・慢性腎不全
・脊椎変性後弯症 ・肩関節周囲炎 ・慢性心不全 ・慢性呼吸不全
・脊椎変性側弯症 ・スポーツ障害
(主に頸部・腰部)
・末梢動脈疾患 ・高血圧、糖尿病などの
生活習慣病
・特発性側弯症 ・その他外傷など ・拡張型心筋症 ・廃用症候群

 

過去2年間のリハビリテーション実績
2017年度 2016年度
入院 頸椎疾患 79件 59件
胸腰椎疾患 450件 422件
内科 98件 111件
脳外科 73件 10件
循環器 27件 35件
その他 17件 27件
外来 251件 78件
995件 742件

 

院内勉強会について

症例検討会(月1回)
治療・技術勉強会(年6回)
伝達講習会(随時)
英文抄読会(週1回)

スタッフの所得資格および所属学会

<所得資格>

 資格名  認定している組織  氏名・職種
 日本赤十字救急法救急員 基礎講習・養成講習終了  日本赤十字社  古谷 英孝・PT
 福祉住環境コーディネーター2級  福祉住環境コーディネーター協会  古谷 英孝・PT
 介護予防推進リーダー  日本理学療法士協会  古谷 英孝・PT
 シュロスセラピスト®
(特発性側弯症に対する運動療法)
 Internationl 3-Dimensional Scoliosis Therapy  古谷 英孝・PT
 BLSヘルスプロバイダー  日本ACLS協会  木村 祐紀・PT

理学療法学修士 2名
保健医療科学修士 1名

<専門・認定療法士資格>

専門・認定分野 領域 氏名・職種
専門理学療法士 運動器 古谷 英孝・PT
認定理学療法士 運動器 古谷 英孝・PT
認定理学療法士 運動器 遠藤 敦士・PT
認定理学療法士 運動器 藤澤 俊介・PT
認定理学療法士 運動器 大坂 祐樹・PT
認定理学療法士 スポーツ 古谷 英孝・PT
認定理学療法士 スポーツ 藤澤 俊介・PT
認定理学療法士 脳卒中 遠藤 敦士・PT

 

<所属学会>

日本理学療法士協会9名

学会発表実績

<2017年>

学会発表タイトル 発表学会 氏名・職種
変性後側弯症患者に対する胸腰椎矯正固定術がproximal junctional kyphosisに至る因子の検討 第52回日本理学療法学術大会 江森 亮・PT
胸腰椎術後患者における早期離床時の自覚症状発生に及ぼす因子の検討 第54回日本リハビリテーション医学会学術集会 向坂 愛理・PT
腰椎術後患者における日本語版Lumbar Stiffness Disability Indexの開発
〜異文化適合プロセスガイドラインに準じた翻訳と暫定版の予備テスト〜
第5回日本運動器理学療法学術集会 古谷 英孝・PT
足関節他動運動時の脛骨神経長軸方向の動きの評価に関する再現性の検討
~超音波診断装置にてframe by frame cross-correlation analysis法を用いての検討~
第5回日本運動器理学療法学術集会 江森 亮・PT
脊椎固定術患者の疼痛および身体機能の回復過程 第25回日本腰痛学会 藤澤 俊介・PT
変性後側弯症患者に対する胸腰椎矯正固定術がproximal junctional kyphosisに至る要因の検討 第25回日本腰痛学会 江森 亮・PT

 

<2016年>

学会発表タイトル 発表学会 氏名・職種
端座位における靴下着脱動作時の腰椎屈曲角度と各関節可動域の関連
~脊椎固定術術後患者を想定した健常者に対する3次元動作解析装置による分析~
第51回日本理学療法学術大会 吉川 俊介・PT
胸腰部脊椎疾患術後患者が隣接椎間障害に至る因子の検討 第51回日本理学療法学術大会 江森 亮・PT
胸腰椎疾患術後患者の身体活動量に影響する因子について 第24回日本腰痛学会 大坂 祐樹・PT

 

論文掲載

<2017年>

 論文タイトル  掲載雑誌  氏名・職種
健常成人男性における非荷重位および荷重位での中殿筋前・中・後部線維の作用比較  理学療法学 45巻2号  遠藤 敦士・PT

 

書籍執筆

<2017年>

 書籍タイトル  出版社  氏名
クリニカルリーズニングで運動器の理学療法に強くなる!
股関節症・人工股関節置換術後
  羊土社  古谷 英孝・PT
そのとき理学療法士はこう考える
第6章 事例報告の意義 運動器疾患
  医学書院  古谷 英孝・PT

 

2018年12月
« 11月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  


トピックス

  1. 2015.6.18

    走RUN会
    苑田会の各病院のリハビリスタッフ30名が「Tokyo Run Advance」の15km駅...
  2. 第50回 日本理学療法学術大会が東京国際フォーラムで開催されました。
  3. 6月3日(水)より,新卒者対象の病院見学会を開催いたします.毎週水曜日,10:30〜各病院の...