苑田会人工関節センター病院リハビリ科

全国トップレベルの人工関節の手術件数とスポーツ整形の専門施設


 

【私たちについて】

当院の理学療法士は、「臨床」、「教育」、「研究」の3本柱で力を入れております。「臨床」では、エビデンスに基づきながら各患者様に治療を実施しております。エビデンス知識を積み上げるための英文抄読会と、治療技術を向上させるための徒手検査・徒手療法の勉強会を実施し、常に臨床力をアップグレードするよう取り組んでおります。また、触診勉強会や症例検討を通して、勉強した内容を臨床実践につなげています。「教育」では、新入職スタッフに教育担当を設けてマンツーマン指導を実施しております。さらには誰にでも相談できる風土を整えております。「研究」では、当院からエビデンスを発信することを目的に、研究活動を積極的に実施しております。研究未経験者でも学会発表が行えるよう、研究方法および統計方法の勉強会を開催しています。また、わからないことはいつでも研究指導者に質問できる環境を整えています。

【皆様へ提供するリハビリテーションについて】

入院中は早期回復のために早期離床、疼痛管理をしっかり行い、早期回復を目的としたリハビリテーションを実施しています。退院後は外来通院でリハビリテーションを継続していただき、趣味活動や社会復帰、術後スポーツ活動などを支援させていただきます。また、早期退院が困難、遠方からお越しいただく患者様に対しては、苑田会グループ内のリハビリテーション専門施設と連携し、丁寧な術後のケアも可能となっております。さらに、患者様にも人工関節治療を十分に理解して頂くために、徹底した説明(インフォームドコンセント)を行わせていただきます。

リハビリテーション科では、よりよい治療を患者様へ提供するために行動目標を掲げ日々取り組んでおります。

【リハビリテーション科の行動目標】

ミッション

・日本一の人工関節リハビリテーションを提供する組織

・人工関節のリハビリテ-ションといえば、当院だと言われる組織

ミッション達成のためのビジョン

・術後患者様の早期回復

・術後患者様のADL・QOLの拡大

・患者様の人生を変える

ミッション・ビジョン達成のための共有するべき価値観

・PTが患者様の人生が良い方向へ変わるきっかけを作る

・患者様のニーズを把握し、ムリ・ムダ・ムラをなくし、PTと患者様の相互満足と信頼感を獲得する

・個々のスキル向上するために、自主的に学習行動(調べる・聞く)を行う

・日々の業務からリハビリテーション科内の信頼、協力を獲得する。


リハビリテーション科の取り組み

当院では入院リハビリテーションと外来リハビリテーションを行っています.入院リハビリテーションでは主に手術後の患者様を,外来リハビリテーションでは,手術前・退院後の患者様や保存療法の患者様を対象としています.

<エビデンスに基づいた医療への取り組み>

毎週1回、英文抄読会や定期勉強会を行っています。最新の知見や信頼性のある検査法などを調べ、知識を共有し、各スタッフが質の高いリハビリテーションを提供できるようにしています。また、統計勉強会を開催し、論文への批判的吟味を行える能力を養えるように励んでいます。
〈整形外科疾患への知識向上〉

当院では、整形外科疾患に対する更なる知識を深めるため、週1回の勉強会を開催しています。

<研究活動>

人工関節の手術を受けられた患者様の満足度を高めるため、積極的に研究活動に取り組んでいます。これまでは、術後当日理学療法による介入効果や患者満足度に関連する調査を行ってきました。これからは、入院および外来リハビリの様々な運動療法による介入効果の検証などを進めています。

また、英文抄読会や統計勉強会から得られた知識を用いて、スタッフの学会発表率80%以上を目標に、研究活動を行っています。

<早期リハビリテーション・早期回復>

人工関節の手術を受けられた患者様に対して、術後当日からリハビリテーションを行うことにより、深部静脈血栓症や不動による二次的な筋力低下を防ぐことができます。

人工関節術後における早期の高負荷トレーニングは、通常のリハビリテーションよりもADL改善が認められたと報告があります。そのため、私たちは早期より日常生活の改善を目標に、高負荷エクササイズを実施しています。 ただし、手術後早期は創部の痛み、起立性低血圧など、十分な医学的管理が必要とされます。そのため医師、看護師らと密に連携をとりリハビリテーションを進めています。

 

<健康増進(アンチエイジング)>

当院で手術を行った患者様を対象に、ウォーキングイベントを年2回開催しています。

また、年に数回、身体機能測定会も実施しております。術後の身体の状態を確認し、リハビリスタッフより注意点や今後の運動などのアドバイスをさせて頂いております。

コロナの影響もあり、昨年は実施できておりませんが、今後もこのようなイベントを定期的に開催し、身体活動の維持と健康の増進を図っていきます。

 

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〈当院リハビリ科からのSNS発信〉

当院の活動をタイムリーに発信し、最新の情報などを提供しております。

詳しくはfacebook、instagram、twitterにて(画像をクリック!)

また、当院でもYoutubeを始めました!患者様のために適切な運動方法などを紹介していますので、ぜひご覧ください!

 

 

 

 

 

リハビリテーション科の特色
<手術前から社会復帰までの一貫したリハビリテーションの提供>

私たちは手術予定となった患者様に対して、手術前より筋力トレーニングやご自宅での運動指導、術後についての指導などを行います。また退院後も継続してリハビリテーションを行い社会復帰までお手伝いしています。

※詳しくはリハビリテーションスケジュールをご覧ください。

<手術前のオリエンテーション>

手術前の患者様に対して、術後リハビリの目的や頻度、手術後の注意点や退院の条件などについて丁寧に説明を行っています。

理学療法外来>

医師の外来診察日に,理学療法士が診察室に常駐し,ホームエクササイズやADLの指導,定期評価を行っています.

 アスレティックリハビリテーション>

スポーツ選手を対象に,アスレティックリハビリテーションを行っており,スポーツ復帰までフォローしています.主なスポーツ種目は,相撲,格闘技,ラグ ビー,アメリカンフットボール,バレエ,野球などであり,スポーツレベルはトップアスリートからレクリエーションレベルまで様々です.

 

〈待合室でのリハビリテーション〉

診察の待ち時間を有効に利用して、簡単にできるエクササイズ映像を提供しています。皆さんもぜひやってみてください!!

 

 

リハビリを実施している主な疾患
・人工膝関節全置換術後
・人工膝関節単顆置換術後
・人工股関節全置換術後
・変形性股関節症
・変形性膝関節症
・変形性足関節症
・先天性股関節脱臼
・大腿骨・脛骨内顆骨壊死症
・リウマチ性関節炎
・半月板損傷
・膝靭帯損傷
・スポーツ外傷・傷害
(肩・足関節など)
・その他整形外科疾患

 

過去2年間のリハビリ件数

 

2021年 2022年
疾患 入院 外来 入院 外来
膝関節 589 500 566 488
股関節 183 163 163 140
スポーツ外傷・障害など 40 38 19 19

 

院内勉強会

英文抄読会(毎週)
治療・技術勉強会(毎週)
統計勉強会(随時)
新人向け勉強会(随時)
触診実技勉強会(肩・脊柱・骨盤・股・膝・足関節)


スタッフの所属学会および取得資格

<専門・認定療法士資格>

 

専門・認定領域 領域 氏名・職種
専門理学療法士 運動器 田中友也PT
専門理学療法士 スポーツ 田中友也PT
認定理学療法士 運動器 田中友也PT
認定理学療法士 スポーツ 田中友也PT
認定理学療法士 運動器 池田光佑PT
認定理学療法士 運動器 田澤智央PT
認定理学療法士 運動器 髙橋遼PT
認定理学療法士 運動器 川島雄太PT
認定理学療法士 運動器 長野愛PT
認定理学療法士 運動器 中原愛加PT
認定理学療法士 スポーツ 佐川祐樹PT

 

<所属学会>

日本理学療法士協会15名

日本人工関節学会 5名

日本徒手理学療法学会 2名

日本臨床スポーツ医学会 1名

日本運動器理学療法学会 専門会員A 4名

<所得資格>

医療安全管理者 2名

赤十字ベーシックサポートライフサポーター 5名

理学療法学修士 2名

リハビリテーション修士 1名

専門・認定療法士、所有資格についてのお問い合わせ先
苑田人工関節センター病院リハビリテーション科
電話: 03-5831-1811(代)

<理学療法士協会および院外活動>

日本理学療法士協会 協会指定管理者(上級) 1名

日本理学療法士協会 協会指定管理者(初級) 1名

日本理学療法士協会 臨床実習指導者講習会 世話人 1名

東京都理学療法士協会 教材資料部 2名

東京都理学療法士協会 ライフサポート部 1名

東京都理学療法士協会  足立区支部 1名

東京都理学療法士協会  受託研修部 1名

東京都理学療法士協会 代議員 1名

第9回日本予防学会学術大会 準備委員 3名

臨床実習指導者 10名


学会発表実績(過去3年分)
学会発表タイトル 発表学会 氏名・職種
人工膝関節全置換術後における患者満足度に影響する要因 第53回日本人工関節学会 田中友也PT
人工膝関節再置換術後における深部静脈血栓症の発生割合および発生要因 第53回日本人工関節学会 髙橋遼PT
人工膝関節置換術術前患者における日本語版FJS-12の妥当性と天井効果および床効果の検証 第53回日本人工関節学会 川島雄太PT
術後5年の人工関節患者を対象とした日本語版Forgotten Joint Scoreの天井効果

人工膝関節再置換術後患者を対象とした日常生活動作困難感の回復過程

第53回日本人工関節学会 田澤智央PT
人工股関節全置換術術後患者を対象とした術後12ヵ月までのスポーツ・レクリエーション活動の実施状況 第53回日本人工関節学会 八木勇太PT
サルコペニアが人工膝関節置換術後の階段昇段・降段時の困難感に与える影響 第9回日本予防理学療法学会 長野愛PT
サルコペニアが人工股関節全置換術後のアウトカムに与える影響 第9回日本予防理学療法学会 菊池瑛PT
人工膝関節置換術後患者が期待する回復時期と実際の差 ~ADL項目に着目して~ 第6回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会 池田光佑PT
初回片側人工股関節全置換術後5年以内に反対側人工股関節全置換術を施行される要因の調査 第6回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会 中原愛加PT
人工膝関節置換術後患者が期待する回復時期と実際の差~IADL項目に着目して~ 第6回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会 須賀菜々香PT
人工膝関節全置換術術後患者を対象とした術後1年までのスポーツ・レクリエーション活動の活動状況 第9回日本スポーツ理学療法学術大会 田澤智央PT
人工膝関節単顆置換術術後患者を対象とした術後6か月までのスポーツ・レクリエーション活動の実施状況 第9回日本スポーツ理学療法学術大会 玉井美咲PT
慢性足関節不安定症を有する若年成人の片脚側方ジャンプ着地後の下肢関節角度の特徴 第9回日本スポーツ理学療法学術大会 佐川祐樹PT
人工膝関節再置換術術後患者を対象とした患者立脚型アウトカムの臨床的に意味のある閾値 第10回日本運動器理学療法学会学術集会 田澤智央PT
人工膝関節全置換術術後患者を対象としたForgotten Joint Scoreの患者が許容できる症状の状態 第10回日本運動器理学療法学会学術集会 八木勇太PT
人工膝関節再置換術後患者を対象としたWestern Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Indexの臨床最小重要変化量 第52回日本人工関節学会 田澤智央PT
人工膝関節全置換術後における深部静脈血栓症に対する術後当日理学療法プロトコル導入の検討 第52回日本人工関節学会 髙橋遼PT
人工膝関節全置換術後患者におけるForgotten Joint Scoreの臨床的最小重要変化量 第52回日本人工関節学会 八木勇太PT
人工膝関節全置換術後患者に対するバーチャルリアリティ運動課題の効果:ランダム化比較試験 第51回日本人工関節学会 田澤智央PT
人工膝関節全置換術後の当日理学療法を受けた患者における深部静脈血栓症の発生の特徴 第51回日本人工関節学会 髙橋遼PT
人工膝関節全換術後患者を対象とした年齢と身体機能との関連 第51回日本人工関節学会 八木勇太PT

 

論文,書籍掲載
書籍タイトル 出版社 氏名・職種
特集 最近の人工膝関節置換術と術後のリハビリテーション Journal of CLINICAL REHABILITATION 田中友也PT
人工膝関節置換術患者の運動習慣と身体機能の調査 理学療法東京 田中友也PT
人工膝関節置換術患者の運動習慣と身体機能の調査及び転倒予備群の検討 理学療法東京 田中友也PT
人工膝関節全置換術の深部静脈血栓症に対する当日理学療法(PTケア)の効果‐ランダム化比較試験による検証‐ 理学療法学 髙橋遼PT
人工関節置換術後難治例に対する理学療法の関わり 理学療法 池田光佑PT

 

書籍タイトル 出版社 氏名・職種
人工膝関節全置換術の理学療法 文光堂 田中友也PT
人工関節のリハビリテーション‐術前・周術期・術後のガイドブック‐ 三輪書店 田中友也PT
疾患別整形外科理学療法ベストガイド 下肢編 中外医学社 田中友也PT
エピソードで学ぶ転倒予防78 文光堂 田中友也PT
メディカルスタッフのためのひと目で選ぶ統計手法 羊土社 田中友也PT
フレイル対策実践ガイド‐高齢者の機能レベルに応じた運動プログラム‐ 新興医学出版社 田中友也PT
PT症例レポート赤ペン添削ビフォー&アフター 羊土社 田中友也PT
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