苑田会リハビリテーション病院

回復期リハビリテーション病院です。

平成18年5月に開院した120床の回復期リハビリテーション病院です。回復期リハビリテーション病院とは病気の進行が落ち着いた患者様を対象に、元の生活に近づけるよう必要な日常生活の練習を集中的に行う施設です。リハビリテーションスタッフは移動や運動機能改善を支援する「理学療法士」が54名、食事やトイレ等、日常生活に必要な動作の能力改善を支援する「作業療法士」が22名、言葉や摂食能力の改善を支援する「言語聴覚士」が10名、リハ助手3名の計89名となっております。1日でも早い退院に向け、医師・看護師・相談員などと綿密な連携をとり、患者様の状態やご希望に沿ったリハビリテーションを提供しております。当院では、理学療法士や作業療法士による通所リハビリ・訪問リハビリも行っており、住み慣れた地域で安心した生活が継続できるように、退院後も、継続したリハビリの提供をさせていただいております。

 

患者様・ご家族様のご希望に沿ったご支援を目指して

お身体の状態や日常生活で必要とされる動作は、それぞれの患者様で異なります。当院では、患者様・ご家族様のご希望に沿えるように、様々な視点からご支援や取り組みを行っております。

<ニューロリハビリテーション 経頭蓋磁気刺激(TMS)>

TMSとはコイルを用いた電磁誘導により直接患部に侵襲を与えることなく大脳を刺激する治療です。この治療法によって患者様に痛みや不快感等を与えることはほとんどありません。

当院ではこのTMSを実施後、リハビリテーション専門職のセラピストが集中的にリハビリテーションを行う事により脳卒中後の機能改善を目指します。

<最先端機器によるリハビリテーションの提供>

当院では、3次元動作解析装置や座圧計を使用し、細かな動きの分析やデータに基づいた練習を提供させていただいております。また、VRとして知られているバーチャルリアリティの技術をリハビリテーション医療として導入しております。

その他にも、リハビリテーション室には、入浴やトイレを模擬的に練習する装置があり、手すりや浴槽の高さを変えながら、ご自宅を想定した練習ができます。

 
<病棟での集団作業活動>

毎日40分程度、歌や体操、ちぎり絵等の手工芸、ゲーム等の集団活動を行っており、患者様のお身体の状態やご希望により参加していただいております。病気を機に、落ち込んだり、塞ぎがちになった心に、集団活動の中で自信をつけたり、退院に向けて社会性を再獲得する等のご支援をさせていただいております。(現在コロナウイルス感染症対策の為中止)

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<退院後のご支援① 通所リハビリテーション>

退院後もリハビリテーションが継続できるように、通所リハビリテーションを行っております。当院のスタッフと一緒に目標を立て、ご利用者様がその人らしい健康な生活が送れるように、リハビリテーションを継続して実施する事ができます。

 <退院後のご支援② 訪問リハビリテーション>

ご自宅の環境で実践的な練習が行いたいご利用者様や通所リハビリテーションのご利用が困難なご利用者様には、当院のスタッフがご自宅に訪問させていただき、リハビリテーションを実施させていただきます。

 
<予防講座の開催>

入院患者様や地域の方を対象に毎月第3月曜日15:00より予防講座を行っています。(現在コロナウイルス感染症対策の為中止)
講座内容としては、脳卒中予防講座・認知症予防講座・転倒予防講座があります。入院患者様や地域の方に専門知識をもったセラピストが生活習慣の改善・運動指導を中心に予防方法について詳しくアドバイス致します。

 

リハビリを実施している主な疾患。
脳梗塞 低酸素脳症 大腿切断
脳出血 廃用症候群 椎間板ヘルニア
くも膜下出血 脊髄損傷 脊椎圧迫骨折
急性硬膜下血腫 脊柱管狭窄症 大腿骨頸部骨折
脳挫傷 下腿切断 変形性膝関節症

 

当院入院患者様の割合。
平成30年度割合 令和1年度割合 令和2年度割合
脳血管疾患 46.3% 51.3% 53.4%
運動器疾患 43.1% 38.5% 36.8%
廃用症候群 10.6% 10.2% 9.8%

 

過去3年間のリハビリ件数
平成30年度 令和1年度 令和2年度
脳血管疾患 175 212 219
運動器疾患 163 159 151
廃用症候群 40 42 40
総件数 378 413 410
在宅復帰率86.8%。

「多くの患者様に出来るだけリハビリテーションの機会を提供したい」この考えに基づき当院はリハビリテーションによる改善の可能性があれば症状の重度な患者様もお受けしています。その状況下においても現在86.8%の在宅復帰率を実現しております。

院内勉強会について。

リスク管理、感染対策勉強会( 随時 )
触診技術勉強会
評価・治療手技勉強会( 随時 )
治療機器勉強会( 随時 )
学会・研修会等の伝達講習会( 随時 )

スタッフの所属学会および取得資格。

< 所属学会・協会 >
日本理学療法士協会 54名
日本作業療法士協会 22名
日本言語聴覚士協会  10名
日本PNF学会     1名
日本義肢装具学会 6名
日本離床研究会 1名
バイオメカニズム学会 1名
シーティングコンサルタント協会 3名
東京都言語聴覚士会 2名
日本臨床栄養代謝学会 1名
全国ディ・ケア協会 1名
高次脳機能学会 1名

< 専門・認定療法士資格 >
専門理学療法士  運動器    伊藤 貴史PT
認定理学療法士  管理・運営  伊藤 貴史PT
認定理学療法士  運動器    石井 健史PT
認定理学療法士  運動器    當山 渉太PT
認定理学療法士  脳卒中    寺島 優PT
認定理学療法士  脳卒中    佐藤智仁PT
認定理学療法士  地域理学療法 中島晴子PT
認定理学療法士  運動器    中村恒太PT
認定理学療法士  地域理学療法 高橋泰彦PT
認定理学療法士  代謝     岡村佑人PT
認定理学療法士  地域理学療法 佐藤陽介PT

< 取得資格 >

回復期病棟協会認定回復期セラピストマネジャー 2名
日本理学療法士協会指定管理者(上級)1名
修士(理学療法学) 1名
修士(保健医療学) 1名
医療安全管理者 1名
介護予防推進リーダー 1名
地域包括ケア推進リーダー 1名
介護支援専門員 1名
鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師 1名
全国デイケア協会認定管理者 1名
3学会合同呼吸療法認定士 1名
住環境コーディネーター2級 2名
中級障がい者スポーツ指導員 1名
AMPS認定評価者 1名
ICLS Provider 1名
認知症ケア指導管理士 1名
NST専門療法士 1名
赤十字救急法救急員 1名
障害者スポーツ指導員初級 1名
< 研修修了者 >
国際PNF協会アドバンスコース4B修了 1名
環境適応全コース修了 1名
MTDLP履修 1名

所有資格、認定療法士についてのお問い合わせ先

苑田会リハビリテーション病院リハビリテーション科 電話:03-3605-1108(代)

学会発表実績

< 令和2年度>

重度片麻痺患者に対するrTMSとrPMSを併用した治療効果の検討 ニューロモデュレーション学会 佐藤智仁PT
脊椎矯正固定術後患者の術後下肢筋力低下に対する経頭頭蓋磁気刺激と末梢磁気刺激および併用の効果 第57回日本リハビリテーション医学会学術集会 吉村美鈴PT
外傷性脊椎後弯術後患者にミラーセラピーを施行し歩行能力改善を図った一症例~ABABデザインによるシングルケーススタディ~ 第39回東京都理学療法学術大会 藤原侑士PT
後弯矯正術後患者の術後筋力低下に対してrPMSにて効果を認めた一症例 第39回東京都理学療法学術大会 藤田文子PT
脳卒中後片麻痺患者のSSC獲得により躓きが軽減した一症例~課題特異型訓練とFESの併用治療の効果~ 第39回東京都理学療法学術大会 新井萌PT
脛骨骨幹部骨折術後患者の足関節背屈制限に対するMWMの効果 - 一足一段降段動作の獲得に向けて - 第39回東京都理学療法学術大会 飯塚壮太PT
階段を使用した高強度エクササイズにより筋力と自己効力感の改善を認めた人工膝関節全置換術術後患者の一例 第39回東京都理学療法学術大会 原口翔太PT
脳血管片麻痺患者に対する高負荷短時間のペダリングトレーニングが降段動作に及ぼす影響 第39回東京都理学療法学術大会 大熊雄PT
髄膜腫患者に対する内側広筋へのEEMTが段差昇降動作に与える影響~シングルケーススタディ 第39回東京都理学療法学術大会 佐藤諒太PT

 

書籍執筆
書籍タイトル 出版社 氏名
疾患別整形外科理学療法ベストガイド 中外医学社 伊藤貴史 PT

 

 

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