苑田第三病院リハビリ科
急性期・回復期・外来と幅広い領域でのリハビリテーションを提供しています

当院は2005年に開院し、地域に根差した医療を提供している病院です。東京脊椎脊髄病センターを併設しており、脊椎脊髄疾患の患者様に対する治療も行っています。さらに、足立区では2つ目の施設となる心臓リハビリテーション部門を開設し、心疾患患者様に対する治療にも力を入れています。2020年4月には回復期リハビリテーション病棟を開設し、急性期から回復期と一環した医療が提供できるようになりました。リハビリ科では、脊椎の手術をされた患者様や心大血管疾患の患者様、脳血管疾患の患者様などのリハビリテーションを実施しています。退院に向けて、日常生活における動作指導や患者様の状態に合わせた個別の運動プログラムを立案し、提供します。また退院後も継続したリハビリが実施できるよう外来リハビリも充実しております。患者様1人1人に対してゆっくり話を聞き、丁寧に対応し、その人に合ったオーダーメイドのリハビリを提供しています。

脊椎手術後のリハビリテーション

当院は東京脊椎脊髄病センターを併設しているため、脊椎の手術目的に入院される患者様が多数いらっしゃいます。リハビリ科では、術前の評価や術後翌日からの入院リハビリテーション・退院時指導に加えて、外来リハビリテーション・リハビリテーション定期評価など、退院後の長期的なフォローアップも行っています。

<術後早期からのリハビリテーション>

脊椎手術を行った患者様は、手術内容・患者様の状態に合わせて手術翌日から離床を促し、リハビリテーションが開始されます。早期リハビリテーションを施行する際は、手術による傷の状況・全身状態など安全管理に十分配慮して行われます。

<装具の処方>

医師の指示のもとコルセットなど装具の処方を行っています。手術内容、患者様の状態に応じて日常生活においても装具を装着して頂きます。リハビリテーション施行時に関しても装具を着用して実施する場合もあります。

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<病棟との連携>

患者様の日々の状態や今後の方向性について医師、看護師やその他病棟スタッフと連携を密に行っています。各部署とのコミュニ ケーション行うことでより円滑なリハビリテーションの提供を可能にしています。

<外来リハビリテーション>

退院後も継続してリハビリテーションが行えるように、外来でのリハビリテーションも行っています。外来リハビリテーションは手術後の患者様以外でも受ける事が可能です。患者様に合ったオーダーメイドのリハビリテーションを完全予約制にて提供します。まずは、整形外科の診察をお受けください。

<理学療法士による外来評価>

医師の外来診察日に、理学療法士が診察室に常駐し、定期評価やホームエクササイズの指導、日常生活で必要な動作指導を行っています。

 

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションは、「生活の質向上・生命予後の延長」が目標で、入院中だけでなく退院後の継続したリハビリテーションが重要です。外来心臓リハビリテーションを行うことで「体力の向上」「再発率低下」「死亡率低下」が期待できますが、現状、実施できる施設が少ないです。当院では入院から外来まで一貫した心臓リハビリテーションを提供しています。当科では、心肺運動負荷試験(CPX)による運動処方に基づき安全で効果的な運動を指導します。さらに、心臓リハビリテーション部門は医師・看護師・管理栄養士・薬剤師などの職種が関わり、患者様一人一人に合わせた医療を提供しています。

<心肺運動負荷試験(CPX)>

運動量は負荷が強すぎても軽すぎても十分な効果は期待できません。当院ではCPX(自転車エルゴメーターこぎながら血圧、心電図、呼気ガスを計測)により得られた検査結果から、一人一人に合った運動処方を提供しています。客観的なデータから得られる運動処方により、安全で効果的な運動効果が得られます。

<運動療法>

CPXの結果に基づいて、有酸素運動(自転車エルゴメーター、トレッドミル)を行います。適切な運動量により運動耐容向上、再発予防、ストレス軽減などが期待できます。重錘やセラバンドなどを 使用し自宅でもできる筋力トレーニングを提供しています。

<運動中のモニタリング>

心電図モニターを導入し、運動中に心臓の電気活動を適宜モニタリングしています。心電図モニタリングを行うことで安全な運動療法を提供するとともに、運動中の注意点を患者様一人一人にアドバイスしています。

<包括的リハビリテーション>

心臓病を患った患者様には体力の回復、生活習慣の見直し、血圧・体重自己管理が重要です。心臓リハビリテーションでは患者様および御家族様に、運動療法・生活指導・食事指導・栄養指導・薬剤指導を専門的に行っています。

<病棟との連携>

スタッフ間で患者様一人一人に合わせた介入方法を検討しています。

 

回復期リハビリテーション

2020年4月より、回復期リハビリテーション病棟が開設されました。当院に併設している東京脊椎脊髄病センターで手術した患者様も、回復期リハビリテーション病棟で継続したリハビリテーションを受けることができます。また、回復期病棟で心臓リハビリテーションを受けることができる数少ない施設のひとつです。当院の回復期病棟では専門性を活かしたリハビリテーションを提供します。

<リハビリテーション室>

明るく広々とした空間でリハビリテーションを行っています。また物理療法機器やスリング等の機器を使用し、充実したリハビリテーションを提供します。

<装具療法>

必要に応じ医師の指示のもと、義肢装具士と連携し、患者様に適した装具を作成します。入院早期から装具を使用した立位練習や歩行練習を行い、機能回復を目指します。

<言語聴覚士による病棟との連携>

患者様の食事形態、嚥下機能やコミュニケーションの取り方などに関して病棟と積極的に連携を行っています。患者様ごとに担当看護師が決まっており、適宜話し合いを実施しています。

<作業療法部門の取り組み>

作業療法部門は今年度から立ち上がりました。現在は少しずつ体制を整えており、和室・デイルームや調理スペースが完成予定です。作業療法士全員で新しい取り組みを着々と進めています。

 

リハビリテーションを実施している主な疾患
整形外科 循環器 内科・脳外科
・腰部脊柱管狭窄症 ・頸椎症 ・急性心筋梗塞 ・脳梗塞
・腰椎変性すべり症 ・頸椎椎間板ヘルニア ・狭心症 ・脳出血
・腰椎椎間板ヘルニア ・変形性膝関節症 ・弁膜症 ・くも膜下出血
・脊椎圧迫骨折 ・変形性股関節症 ・急性心不全 ・慢性腎不全
・脊椎変性後弯症 ・肩関節周囲炎 ・慢性心不全 ・慢性呼吸不全
・脊椎変性側弯症 ・スポーツ障害
(主に頸部・腰部)
・末梢動脈疾患 ・高血圧、糖尿病などの
生活習慣病
・特発性側弯症 ・その他外傷など ・拡張型心筋症 ・廃用症候群

 

過去2年間のリハビリテーション年間実績
2020年度 2019年度
入院 頸椎疾患 93件 59件
胸腰椎疾患 381件 461件
内科 94件 96件
脳外科 95件 103件
循環器 48件 50件
その他 41件 12件
外来 整形外科疾患 350件 294件
循環器 95件 41件
その他 10件 1件
1207件 1117件

 

回復期病棟の在宅復帰率
在宅復帰率
2020年度 92.9%

 

院内勉強会について

新人向け勉強会(年8回)
急性期疾患別勉強会(年8回)
回復期勉強会(年7回)
疾患別勉強会(年14回)
英文抄読会(週1回)

スタッフの所得資格および所属学会

<所得資格>
日本心臓リハビリテーション指導士 1名
3学会合同呼吸療法認定士 1名
シュロスセラピスト(特発性側弯症に対する運動療法) 1名
日本赤十字救急法救急員 基礎講習修了 4名
日本赤十字救急法救急員 養成講習修了 1名
BLSプロバイダー 2名
住環境福祉コーディネーター2級 2名
介護予防推進リーダー 1名
離床プレアドバイザー 1名
理学療法学 修士 2名
保健医療科学 修士 1名

<専門・認定療法士資格>

専門・認定分野 領域 氏名・職種
専門理学療法士 運動器 古谷 英孝・PT
認定理学療法士 運動器 古谷 英孝・PT
認定理学療法士 運動器 藤澤 俊介・PT
認定理学療法士 運動器 大坂 祐樹・PT
認定理学療法士 運動器 江森 亮・PT
認定理学療法士 運動器 草野 美優・PT
認定理学療法士 スポーツ 古谷 英孝・PT
認定理学療法士 スポーツ 藤澤 俊介・PT
認定理学療法士 循環器 江森 亮・PT
認定理学療法士 循環器 木村 祐紀・PT
認定理学療法士 介護予防 大坂 祐樹・PT

 

<所属学会>
日本理学療法士協会 35名
日本作業療法士協会 7名
日本言語聴覚士協会 1名
日本心臓リハビリテーション学会 9名
日本接触嚥下リハビリテーション学会 1名
日本超音波整形外科学会 4名
日本運動器理学療法学会 10名
日本スポーツ理学療法学会 3名
日本予防理学療法学会 5名
日本心血管理学療法学会 4名

所有資格、専門・認定療法士についてのお問い合わせ先
苑田第三病院リハビリテーション科
電話:03-5837-5111(代)

受賞

<2020年>
第7回「日本運動器理学療法学会学術大会」 大会長賞
脊椎変性疾患術後患者における日本語版Lumbar Stiffness Disability Index の反応性
古谷 英孝

<2019年>
第31回「理学療法ジャーナル」賞 奨励賞
人工関節置換術後患者における日本語版Forgotten Joint Scoreの再現性と妥当性
古谷 英孝

学会発表実績

<2020年>

学会発表タイトル 発表学会 氏名・職種
行動変容段階が関心期である心不全患者の身体活動量増加に向けたBCWを用いた行動変容アプローチ 第39回 東京都理学療法学術大会 坂井 裕美・PT
脊柱矯正固定術後に腰痛が残存した症例に対する股関節モビライゼーションと殿筋群エクササイズの効果 第39回 東京都理学療法学術大会 関口 椋太・PT
前方頭位姿勢を呈した頸椎術後症例に対する胸椎モビライゼーションと胸椎可動性運動の有効性 第39回 東京都理学療法学術大会 坂井 怜・PT
超音波治療器における筋出力の違いによる効果の検証 第111回理学療法科学学会 川島 亮祐・PT

 

<2019年>

学会発表タイトル 発表学会 氏名・職種
脊椎変性疾患術後患者における日本語版Lumbar Stiffness Disability Indexの反応性 第7回日本運動器理学療法学会学術大会 古谷 英孝・PT
脊椎固定術後患者の身体活動量の推移~活動量計を用いた縦断的調査~ 第7回日本運動器理学療法学会学術大会 大坂 祐樹・PT
頸椎変性疾患術後患者の日本語版Neck Disability Indexおよび疼痛の経時的変化~術後1年間の追跡調査~ 第7回日本運動器理学療法学会学術大会 内藤 小夏・PT
脊椎変性疾患術後患者の転倒率と身体機能との関連 第7回日本運動器理学療法学会学術大会 草野 美優・PT
ペースメーカー植込み患者患者の身体活動量に対するFitBitを用いた遠隔行動変容アプローチの効果 第4回日本心血管理学療法学会学術大会 木村 祐紀・PT
外来心臓リハビリテーション患者におけるドロップアウトの予測モデルの作成 第4回日本心血管理学療法学会学術大会 江森 亮・PT
腰椎術後患者における日本語版Lumbar Stiffness Disability Indexに影響を与える要因の検討 第56回日本リハビリテーション医学会学術集会 古谷 英孝・PT
腰椎変性疾患術後患者におけるOswestry Disability Indexの臨床的最小重要変化量に影響を与える術前予測因子 第27回日本腰痛学会 藤澤 俊介・PT
腰椎疾患術後患者における足関節運動時の末梢神経長軸方向の動態に関する研究~超音波を用いた手術前後の比較~ 第31回日本整形外科超音波学会 内藤 小夏・PT
脊椎固定術後患者における視覚的腹横筋Feedback訓練の効果~Case Seriesによる検討~ 第31回日本整形外科超音波学会 藤澤 俊介・PT
脊椎矯正固定術後患者におけるOswestry Disability Indexの臨床的最小重要変化量に影響を与える術前予測因子 第38回関東甲信越理学療法学会 藤澤 俊介・PT

 

論文掲載

<2020年>

 論文タイトル  掲載雑誌  氏名・職種
Construct validity and reliability of the Japanese Version of the Lumbar Stiffness Disability Index Spine. 2021 Mar 1;46:333-337 古谷 英孝・PT
心臓リハビリテーション外来患者におけるドロップアウト予測モデルの作成 心臓リハビリテーション 26巻2号 江森 亮・PT
腰椎術後患者におけるハンドヘルドダイナモメーターを用いた最大等尺性体幹伸展筋力測定の再現性 専門リハビリテーション Vol.19 2020 草野 美優・PT
腰部脊柱管狭窄症患者の手術前後における坐骨神経長軸方向の滑走距離と下肢痛の関連~超音波画像診断装置を用いた神経滑走の評価~ 日本整形外科超音波学会会誌 Vol31,No1 2019 内藤 小夏・PT

 

<2019年>

 論文タイトル  掲載雑誌  氏名・職種
人工関節置換術後患者における日本語版Forgotten Joint Scoreの再現性と妥当性 理学療法ジャーナル 53巻7号 古谷 英孝・PT
日本語版Lumbar Stiffness Disability Indexの開発 総合リハビリテーション 47巻6号 古谷 英孝・PT

 

書籍執筆

<2021年>

 書籍タイトル  出版社  氏名・職種
運動機能障害の理学療法 運動連鎖に基づく評価・治療   羊土社 古谷 英孝・PT
大坂 祐樹・PT

 

<2018年>

 書籍タイトル  出版社  氏名・職種
疾患別整形外科理学療法ベストガイド   中外医学社  古谷 英孝・PT

 

<2017年>

 書籍タイトル  出版社  氏名・職種
クリニカルリーズニングで運動器の理学療法に強くなる!
股関節症・人工股関節置換術後
  羊土社  古谷 英孝・PT
そのとき理学療法士はこう考える
第6章 事例報告の意義 運動器疾患
  医学書院  古谷 英孝・PT

 

院内施設

2021年9月
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